睡眠に悪影響を与えると言われるブルーライト・・・ブルーライトはLED電球やパソコンのモニタ、携帯・スマホの画面・液晶テレビの画面など、さまざまなところから我々に身体に影響を与えている。
ブルーライトは、青色領域の光のことで、LED電球に限らず、白熱灯や蛍光灯、太陽光にも含まれていて、紫外線に近い光だと言われているもの。
太陽光にも含まれていということは、すべてをカットする必要もなく、体や意識を目覚めさせたり、体内時計を調整したりなど我々に必要な働きをする光でもあるわけだね。
ただ、LED電球は、非常に多くのブルーライトを含んでいるため、人体への影響、眼への影響が危惧されているんだよね。
ブルーライトは目に見える光の中で最もエネルギーが強く、散乱しやすく、まぶしさやちらつき、ピントが合わせにくい光なので、無意識のうちに目を酷使して、眼精疲労や目の痛みを起こしやすいということだ。
快眠の必要条件で、朝の光を充分浴びて・・・は、この太陽光に豊富に含まれているブルーライトを目から取り込むことで、身体を覚醒させるということ。
しかし、逆に快眠のNG必要条件の、就寝前にパソコンやスマホをやらない・・・は、画面からのブルーライトが目を刺激して、脳がいつまでも日中状態が続いていると認識し、夕方から分泌し始める睡眠に重要なメラトニン(自然に眠気を訪れさせるホルモン)の分泌が抑制され、睡眠の質を落とす(入眠できない)要因の一つにもなる。
メラトニンは、400ルクス以上の明るい光を浴びると減ってしまうホルモン。
エネルギーが強いということは、ブルーライトは他の色の光に比べて、メラトニンを減らす力が強いわけだ。
朝起きるのがつらかったり、疲れが残ったり、目の下にクマができやすくなったという方が最近増えているらしいが、どうも就寝前のスマホが原因かもしれないね。
led電球など室内照明の場合は、直接光源を見るわけではないので、その照明で照らされた部屋で感じるのは光源の実際の照度の1/2くらいの照度なはずだが、パソコンやスマホなどは直接画面を見るので、就寝前は覚醒させてしまうよね。
就寝前に読書をする習慣の方は、市販のブルーライトを減らすメガネを使うと相当軽減されるようだし、スマホやパソコンの画面にUVカットのシートを貼るなど、夜はブルーライトへの対策が必要かと思うわ。
しかし、就寝前のタブレットで読書が、時間から言っても、光源直視から見ても、フィルムを貼ってもそう効果は期待できないんじゃないかなぁ〜?
ただ、就寝までを過ごす室内環境とすれば、ブルーライトだけを中止してもダメ。照度自体が覚醒を促してしまうので「明るさ」を注意しないとね。
メラトニンも、400ルクスで分泌が減少するだけでなく、寝る前に部屋の明かりが強いと、薄暗がりの部屋に比べて、メラトニンの放出持続時間が90分短縮するという結果がでているそうだし、普通は寝ているはずの時間に部屋が明るいと、メラトニンの量そのものも50%以上も少なくなるという研究結果も発表されている。
睡眠の質を考えると、照度にフォーカスした方がいいと思いな。
本当は、ローソクの明かりくらい・・・BARくらいの明るさの部屋で過ごすのが、もっとも睡眠のためにストレスを感じないとされているので、その辺も合わせて帰宅から就寝までの室内照明を上手に工夫して睡眠の質を保つ必要があると思う。