寝姿勢はストレスの状態で違う
野生の動物を見ると、その寝方でストレスの大きさがよく分かる。
動物が眠るという事は、”死”と隣り合わせになるということ・・・つまり動物の
本能として、最大のストレスは「危険感」「危機感」ということになるね。
野生の世界では、エサになりやすい弱い動物ほど立って眠る・・・像もシマ
ウマもバッファローも立ったまま、脳を断続的に休める睡眠をとる。
肉食獣はうつ伏せだね・・・ライオンも虎もそう。
野生の世界では、動物が腹を見せたときは死ぬ時ということだね。
そう考えると、肉食獣といえども、危機感を持って眠ってる…ただ、草食動物ほ
どは危険が少ないということでうつ伏せで目を閉じる事ができるんだろうな。
しかし、家族同然に一緒に暮らしているペットはどう?時たま気持ち良さ
そうに仰向けぬ伸びをしたり、横向きで平気で眠ってたり・・・野生では考えら
れない寝方だよね。
安心してるんだね、きっと。
ただ、動物の本能として、気配を感じると我に返ったように即体制を変えるw
人の寝姿勢も動物と一緒
そうした動物の寝方から見ると、人も動物である以上、どこか本能としてその時
の状況が寝方に出ているのではないかと考えられる。
当然、仰向けは、強いストレス(危機感)を感じてない一番いい状態の寝方とい
う事になるわな。
仕事で気になる事が合ったり、プライベートで心配事があると、横向きで体を丸
めて自分を守るような寝方になりがちだね。
腰に痛みがあったり、喘息気味の場合も横向きの方が楽だから、そういう寝方に
なる。
また、責任の重い仕事や大きなクレームなどで、防戦一方の状況を感じていると、
ボクサーがガードしている態勢・・・うつ伏せで寝た方が身体的にも楽なのかも
しれないな。
そういうときは、日中も首が落ち、肩が前に出て猫背の状態…元気ないなぁ〜と
見うけられる様な姿勢になっているので、寝た時に仰向けで体を開いた状態が辛
くなるからね。
体からいうと、緊張状態で胸郭が縮んだりという状況になるそうだし。
人は、人である前にやはり動物なんだよね。
自然に自分を守り、自分がその時一番楽な姿勢を自然にとってるわけだ。
大事なのは、その日自分がどんな状態で、就寝した時に体のどの部分が張ってると
か、どこが浮いてる感じがするとかを感じ取りながら、自分の状態を把握すると
いうこと。
特に肩や腕が浮いてるようなら、タオルを適当な厚さに畳んでパッキンとして下に
入れるといい。
ただし、腰の隙間は、眠っている間にフラットになるので、腰の下に何かを入
れて支えたりはしない方がいい。
朝には海老反り状態になっちゃうよ。
腰の浮きに違和感がある場合は、足のアキレス腱当りや膝の下に巻いたタオルを入れて足を
浮かせると自然に腰は落ちる。
仰向けの寝姿勢が至福の眠りへの最初の一歩
理想の寝方なんてないかもしれない。
ただ、仰向けに寝られている状態であれば、その時の自分はそんなに悪い状態では
ないと思っていいかと思うな。
オレらも人である前に動物だから、しかめっ面の寝顔より多らかな寝顔で眠りたい
よね。
睡眠は、動物としての自然な生理現象だ。
特に深い睡眠(ノンレム睡眠)は高等動物である哺乳類と鳥類しか持ち合わせてい
ない。
自分が楽に眠れるように、いろいろ楽しみながら工夫していって、至福の眠りに近づ
きたいぞ!!^^