ブラジルワールドカップ以降、寝具の業界では日本代表選手の争奪戦となってるみたいだな。
ここ数年、空前のマットブーム・・・どこのメーカーも凄い勢いで売りに入ってるわ^^;; 相変わらずのマクラ信仰にマット信仰が加わっただけの寝具業界だけどねw
スポーツアスリートを寝具のキャラクターに使う宣伝手法は、オレが子どもの時にムアツ布団で王貞治さんを起用したのが最初なんじゃないかしらん。
ズバ抜けて身体能力が高い有名アスリートが、嘘でも「私も使ってます」って言うと説得力あるわなぁ〜w
うちも父の代(江東区亀戸)では、よくこんなポスター貼って売ってたわ^^w
しかし、ちょっと考えれば、筋肉の使い方も違うし、運動量も違うアスリートがいいって言うなら、一般人には合わないと考えるのが普通だと思うんだけどね・・・特に身体を横たえて長時間支えるツールだし。
たとえば、疲労での腰痛でも、スポーツ疲労の場合は脚の内側の筋や筋肉が張るが、仕事や作業での疲労での腰痛の場合は脚の外側からお尻までの筋や筋肉が張るって聞く。
現にオレも、腰痛持ちなんだけど、やっぱり疲れると脚の外側がパツンパツンに張るわね。
身体の作りも日中の疲労感も、極端な筋肉の使い方も、まったく一般人とは違うスポーツアスリートは、寝具のイメージキャラクターに過ぎないわけだよ。
もし、彼ら彼女らがホントにいいと思って愛用しているならば、それは自分には合わないかも…と疑いながら売場で体感してみるといい。いいんだ!という先入観は、感覚的な判断を狂わすよ。
オリンピックの時にも、薄手のマットを多くの選手が空港でカートに乗せて会場に持っていったシーンは、当時ニュースで散々見かけた・・・メーカーのロゴが決って正面向いて積んであるっていうのは違和感あったけどねww
以前、海外のベッドは堅くても腰がない弾力のものが多く、前屈みの日本人の体系だと寝て腰が落ちるので、自分に合わないと床にバスタオルを敷いて寝るという話をアスリートに付いているフィジカルトレーナーに聞いた事がある。
あれは、そんな時に、床に寝て体全体を冷やすことがないよう、念のために協会が支給したんではないかと思ってるんだよね、オレは。
でなかったら、何百人も同じマットを好んで持っていくわけないし、そうだったら不気味で気持ち悪いわ。
オレ自身、某売場で一通りのマットに寝てみたが、どれも眠っている間に骨を支えるという役割から見ると、オレはいいや〜って感じ。
掛布団を掛けたら絶対蒸れるだろうから、羊毛わたのパッドと組み合わせればいいなぁ〜と思えるものはあったが、売場ではあくまでも「これだけで使ってください」という説明だったね。
オレは他社のものでも、いいものはいいといってきているんだが、1種類を除いて全部ダメだな。
1種類とはエアーウィーヴだが、この中材はかなり前からオレも扱っていたことがあるからね。なんでやめたかというと、このマット1枚で体を支えられるのは1〜1.5年がせいぜい・・・ヘタリが早いということだ。あとはガサガサ音が気になったこと。もともと東洋紡の介護マット用として開発されたものだから、洗浄殺菌なども考慮して開発された素材だと思うから、寝心地や支え感は仕方ない部分もあるけど。
他の低反発、高反発、ウレタン系はオレの敷の道具の役割としてはすべてダメだ。身体を支えられてない、睡眠中に蒸れる・・・この辺がマットとしてだけでなく、寝具として致命的欠点だ。
しかし、これはあくまでオレの体格で試して感じたことだから、寝てみてホントに自分が心地よいと思えるならものならOK、それが一番選択として大事なことだ。
あくまで、寝てみて、沈み込みや反り返りはどうか、寝返りを打ってみてスムーズかどうか・・・自分が無防備に鳴った睡眠中に身体を預けられる安心感があるかどうかで試してみる直感で判断することが肝心ってことね。
寝具は一度買うと7〜8年は毎日使うのが常識だ。
どうか、宣伝に惑わされず、自分の感覚で選定してもらいたいものだね。
そして、売場で説明している人はもっとあらゆる環境パターンを体感し、勉強しないといけないと思う・・・つまりちゃんと自分で使ってからものを言え!ってことだ。