カーテンは部屋に合わせた工夫を

カーテンは部屋に合わせる

カーテンはもともと日本にあったものではないよね。
日本家屋は、障子や襖・・・日本人は、紙一枚を通して、その日の天気や季節を感じて生活をしていた感じだな。

カーテンの一番の目的は「防寒」「プライバシーを守る」ってことだろうね。
特に「防寒」という意味では、本来は天井から床までの高さより相当長い布を下げて冷気が入らないようにするスタイルのようだが、今は床上1cmまでってところだろう。

また、天蓋付きのベットは、その周りを布で覆っていたから「安息の場を作る」目的でもあったのかも。

カーテンを下げる事により、窓とカーテンの間に空気層を作って外気の冷たさをガードさせるというのが機能だね。
底冷えする部屋や寒がりの方は、ある程度布地の厚い布地を選んだ方が防寒効果は高い。

逆に夏の暑い時期は、レースを”UV”加工されたものに替えると遮熱効果があるね。
掛布団同様、レースのカーテンも夏と冬は、その季節にあった機能を持ち合わせたものに取り替えるのがベストだろう。

そして、特に最近は、”防犯”の目的が強い。1Fの部屋は特にそうだよね。

オレは、布地は出来るだけ壁紙と同じ様な薄い色がいいと思ってる。色が濃いものや大柄なものは、カーテンを引くとパネルの絵のようになって部屋が狭く感じる。
特に、リネンのカーテンなんかは、麻でないとでない色・・・オフホワイトはいいな。
逆に昼間引いているレースは、色・柄があっても透けるから、カーテンは白っぽい布、レースは色物や柄物っていう組み合せはいいと思うよ。

また、よく遮光性の高い布をお考えになる方がいらっしゃいますが、寝室のカーテンは、できれば光を通す布の方がいいね・・・あくまで「睡眠」のアイテムとして考えるとだけど。
明け方からだんだん明るくなって来るのを瞼を通して眼球が感じていって起床する・・・次の日のスムーズな入眠を考えると、光を感じながら起きるということは必要だ。
少なくとも寝室はそうしてほしいわ。

唯一、書斎などパソコンを使う部屋やホームシアターの部屋は、モニタが光ってしまうので、遮光カーテンがいいね。

写真は、先日取り付けしたカーテン。窓側にレース、部屋側にカーテンというのが普通の付け方だが、住宅地の1Fということで、窓を開けるとお隣の塀・・・なんとも殺風景ということで、お客様のアイディアでグリーンの無地のカーテンを窓側に、リーフ柄が折り込まれたレースを部屋側に…という、逆さまに取り付けをしてみた。
オレは天然素材のファブリックしか使わないので、こちらのお宅のレースはメーカーのカタログの中から選んだものだが、思った以上によかったね〜。やはり、現場は勉強になるわ!^^

オレは、今の日本の住宅にはヒダを取ったドレープカーテンは合わないと思っているので、ヒダのないストレートカーテンか、舞台の緞帳のように布が上に上がって溜まるローマンシェードをご提案するが、今回のお宅も、やはりヒダのないストレートカーテンになったわ。

ストレートカーテンは、自然なドレープで、シンプルに窓廻りがまとまる。

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