暮しの中で、BGMは欠かせないツールになっている。
入眠前もBGMを掛けてお休みになる人は多いと思う。
BGMは、気分を替えたり、記憶を音に重ね合わせて定着させるシンクロ的な役割もあり、もうなくてはならない生活の一部になっているよね。
BGMというと、好きな音楽や環境音楽…を連想するが、実は音楽だけでなく、自然に聞こえて来る音も季節感を感じさせてくれたり、気を紛らわせてくれたり、知らぬ間にオレらに影響を与えている。
オレは、そうした無意識に生活の中で耳に入ってくる雑音を”環境音”と言っている。
環境音は、水の音、波の音、虫の音、街の雑踏の音、工事の音、車の走る音など…いわゆる「ノイズ」だな。
【風鈴はまさしく錯覚の効果】
日本人は、昔から環境音を暮らしに取り入れてきた。
その代表的なものは「風鈴」だろう。
昔は夏になると、軒先に風鈴を吊るした光景が風物詩になってたね。
暑いからといって、風鈴をぶら下げても涼しくはなるわけではないよね。
風鈴の鳴る事で、風があることを意識し、暑さから気を紛らわせる効果でぶら下げられたわけだ・・・これが、風鈴の道具としての目的。
特に日本人は、右脳が優れているので、虫の音や雨の音、草木が触れ合う音も友達にして寂しさを紛らわすことができたということも、昔の俳句などで感じ取れる。
今や多くの音に囲まれて生活しているオレたちは、換気扇の音やグラスや食器のぶつかる音、遠くの工事の音や遠くを走る車の音など、意識しない程度のノイズがあった方が無音より落ち着く気がするよ。
環境音(ノイズ)は、意図的に自分を「錯覚」させることができるということだろう。
【就寝前後の環境音楽は聞き慣れた、好きな音楽でいい】
睡眠時に聞くといいとか、睡眠が深くなる音楽とか、世の中にはいろいろ出ているが、オレは好きな音楽を環境音楽にすればいいと思ってる。
いろいろ睡眠テーマの環境音楽も聞いてみるが、少なくともオレはそれを聞いてどうこうではなかったですね^^;;
実はオレは、若い時から”古典落語”をBGMにしているんだわ^^;古典落語が睡眠にどうこうではなく、大好きだから。
そして、今までに何百回も聞いた噺だから、聞き耳が立たない…流し聞きって感じかね。
自分の好きで、聞き慣れた音楽をボリューム低くかける…これが夜のBGMにはいいと思うわ。
【就寝前後の環境音は一定ノリ済みを刻む自然音がいい】
眠れないとき「羊が一匹、羊が二匹・・・」は有名だが、それで眠れたという話はほとんど聞かないねW
あれは「One sleep、two sleep・・・」が、日本で「羊が一匹、羊が二匹・・・」と訳されたという話を聞いたことがある。
英語で言うと一定のリズムを刻む言葉になるから頷けるけど。
就寝時は、一定のリズムがある自然音・・・たとえば、波の音や水滴の音などがいいわ。
頭の中で一定のリズムを自然に刻むので、呼吸も整い、リラックスできるように感じる。
自分の聞き慣れた好きな音楽を環境音楽とし、一定のリズムを持った自然の音を環境音として、「環境音とBGM(環境音楽)」を同時に被せて睡眠前のBGMにすると最高にいいよ。オレのオススメ^^/
ただし、ボリュームはくれぐれも小さめに。
耳に負担が掛かれば、脳にも負担が掛かり、入眠できても深い睡眠はとれないようになる場合もあるので。