毛布を使う位置は布団の素材によって違う
掛布団一枚では少し寒いと思う日に、さらに保温の補足として掛布団に組み合わせて使うのが毛布だね。
この毛布が効果を発揮するかどうかは、お使いの掛布団の素材にに対して使う位置が適切かどうかに掛かっている。
掛布団は大きく分けると動物性繊維、植物性繊維、化学繊維の3タイプあり、それどれ保温力を発揮する素材の機能が異なる。
そのため、毛布を使う位置を間違えると、効果がないどころか、かえって寒い結果になってしまうんだよね。
羽毛布団が普及し「毛布は布団の上に掛けるもの」ということも普及しているが、これは羽毛布団でも、昔のように毛布を掛布団の下に掛ける方がとても多かったので販売時にあえて強調してお話ししていた事によるものかもしれないが、最近どんな布団でも毛布は上にかけた方が暖かい勘違いされている方が非常に多くいらっしゃる。
毛布を上に掛けるのは羽毛やウール、シルクの布団だけ
毛布を布団の上に掛けるのは、動物性繊維(羽毛・ウール・シルク)だけだ。動物性繊維は、体温と外気温の差を感じ取って保温を調整するので、体温ができるだけ速やかに布団に伝わった方が保温を高る。
そのため、寒い日の保温の補足で布団の上に掛けるという事だね。
綿や化繊のわたの布団の毛布は掛と体の間に掛ける
植物性繊維(綿・麻)や化学繊維(ポリエステル)の布団は、体にまとわり感が少なく、体と布団の間に隙間ができて、寝返りのたびに寝床内の温まった空気を逃がしてしまうので、布団と体の間に毛布を掛けてそれを防ぐ機能で使う。
だから、素材によって掛ける位置は違うということになるんだよね。
また、羽毛布団は寒い日にカサを出して、布団の中の空気層を厚くして保温するので、重い毛布を上から掛けると逆効果になるので、軽めの毛布が良いですね。
使っていないシーツやタオルケットなどの方が羽毛の保温機能を損ねない。
そして、掛布団の素材に限らず、最も暖かいい毛布の使う位置は敷くこと・・・寝床の保温の7割は敷きが担っている。
もし、毛布が一枚あるのなら、掛けるのでなく、敷いてその上に直に寝てた方が格段に暖かい。
掛用の毛布は、敷いての摩擦強度を考慮していないので、傷みも早いが、毛布があれば是非寒い日は敷いて使ってほしいね。
寝床内の保温は、適材適所に道具を使う事で最大限の効果が出るものだよ。