純日本製・・・原料からすべて日本製の寝具などない

以前お付き合いのあった某百貨店の寝具売場の方から「お客様が素材から製造まですべて日本製の寝具が欲しいとおっしゃっているのですが・・・」とのお問い合わせ。
確かも、オレは生地も縫製も布団の仕立てもすべて日本で行っている。
しかし、お話を詳しく伺ってみると、原材料からすべて日本で作られたものがいい・・・ということのようだ。
一般に「日本製」と表記されているものは、最終的に製品に国が日本であるということだ。
つまり、シャツを例にとると、生地調達から裁断、縫製までが海外で作り、最後のボタン付けを日本で行ったものも「日本製」ということになる。

原材料から日本ということになると、100万円レベルの真綿布団以外は皆無だろうね。

綿も麻も昔は日本でもとれていたが、今ではほんの一部。神具など高価で特別なもので用いられないくらいの量しかなく、実用品に使われることはまったくないね。

綿は、インドやパキスタンを始め、アメリカ、メキシコなどなど。麻は、原料はリトアニア、デンマーク、フランス、中国などがリネン、シンガポール、中国などなどで、麻生地を織る糸を紡績するのは中国と南アフリカだ。
ポリエステルなどの化学繊維は、石油が原材料になりますので、アラブ諸国などということになるよね。
だから、原材料から国産ものを使った寝具は残念ながらない。

寝具において、生地の生産から、裁断、縫製、仕上げ(仕立て)、検品、梱包、発送までを日本で行われているものが「純日本製」と言えると思う。

日本製にこだわる方は非常に増えている。
オレが日本製にこだわるのは、オレがすべてチェックできるからと、生産サイドと直接意思の疎通が出来るから。そして、やっぱり手の感覚、品質に対しての責任感はどの国よりも日本は強いからね(工場によっては中国以下のところも少ないくないけどw)。

だから、日本製にこだわる趣旨もお気持ちは充分に理解は出来るんだが、こればっかりはどうにもならないよね。

 

関連記事一覧

  1. マーキュリーアカデミー講義

お問合せフォーム

最近の記事

PAGE TOP