ベッドきマットに寝るのと、敷布団に寝るのとではどっちがいいんですか?・・・これ結構良く聞かる。
オレは、敷アイテムの構成がしっかり役割を果たしていれば、どちらでも問題ないとお答えすることにしている。言い換えれば、ベッドマットと敷布団は同じ機能ということで、別物として選んではいけないということだ。
敷アイテムは組み合わせで役割を果たすもの
敷の各アイテムは体の各部位に対して違った役割を担っている。
●眠っている間に”骨”と”腱”には、それをしっかり支えてくれる弾力と衝撃を吸収するベッドマットorマットレス。
●”筋肉”と脂肪の内側半分”には寝心地感、安心感を感じさせ続けてくれるベッドパッドor敷布団。
●”脂肪の外側半分”と”皮膚”には気持ちよさと季節感といった肌ざわりを睡眠中に与えて続けてくれるシーツorカバー。
だから、この構成がベッドでも和布団でもちゃんとできていれば、「眠具」としての役割は果たしてくれる。どちらを選ぶかは、自分の寝室の使い方や収納スペースの具合で決めて良いかと思うね。
ベッドの長所・短所
ベッドの長所は、ソファー代わりに座れる事や足を投げ出してカウチチェアのように寛げること、いつでも眠い時に寝られること・・・ではない。一番の長所は、寝室の空気の中のダストが、就寝後に空気が動かなり、床から30〜40cmくらいによどむ。ベッドに寝るという事は、その汚れた空気の上に顔を出して眠れるという事だね。
逆に敷布団は、よどんだ空気のなかで寝ているということなので、花粉やダニ、ハウスダストにアレルギーのある方は、ベッドにされた方がいいだろう。ふとんを敷いたら、しばらく窓を開け、ファンなどを付けて空気を入れ替えておくとか、空気清浄機を使うとかの工夫は有効かと思う。
敷布団の長所・短所
敷布団の長所は、朝収納するので、部屋が広く使える事と、部屋の掃除が行き届くという事。ただし、それなりの収納スペースが必要になるね。最近のマンションは、押し入れでなくクローゼットが多いから、その場合は敷布団やマットレスは従来のような3つに畳めるものではなく、4つに畳めるものがいいだろう。
逆にベッドは、ベッドの下やヘッドボードとマットの隙間などに湿気やホコリが溜まりやすく、かなり気を使って掃除をしなければいけないね。日本の場合は、ベッド=寝台という感覚なので、だいたい部屋の隅・・・壁側か窓側に付いているので、掃除機のノズルが入るくらいの隙間はあけて配置するのがいい。
人が寝るという事は、ベッドマットにせよ敷布団にせよ、同じ機能が要求される。当然なことだ。
自分に必要な機能で「眠具」にさえしておけば、どちらのスタイルにしても睡眠に対しての役割や効果は変わらないという事だね。