睡眠の質は寝室・寝具の色に関係があるのか

睡眠の質を上げる効果のある色???

ネット上でもよく上がっているネタだ。このネタの根拠は、英ホテル経営企業のTravellodgeの2000件の家を対象にした”寝室に使われる色と住人の生活習慣”の調査結果がほとんどだね。
インテリアや内装、寝具の色など寝室の色によって睡眠時間が大きく異なるというものだが、オレ的には解せないわ。

1位:青色 7時間52分
2位:黄色 7時間40分
3位:緑色 7時間36分
4位:銀色 7時間33分
5位:オレンジ色 7時間28分
6位:赤色  6時間58分
7位:金色 6時間43分
8位:灰色 6時間12分
9位:茶色 6時間5分
10位:紫色 5時間56分

睡眠と色の関係は科学的、医学的にはまだ解明されてない分野と聞いている。また睡眠の質は「量(時間)」と「質(深さ)」の合わせ技だ。

まず第一にこの調査の2000世帯が10色すべてを試したわけではないだろう。
睡眠は個人差があるからこの程度の睡眠時間の差異なら同じってことじゃないのかな?

第二に青って言ってもいろんな青がある。DICやパントーンのカラー見本だって青だけでかなりの色調があるが、どの辺の青のことなのか、あるいは青ならなんでもいいのかが不明確だ。

日本と外国では根本的に色が違う

染色で言えば、日本の水は雪解け水や雨水が酸性土壌を通って流れ出る軟水だし、火山地質だから酸性土壌。だから、染色してもグレイッシュな色となり、淡いクリアな色や鮮やかな色は出難く限界がある。こういう風土は各国にもあり、それがその国の伝統色になっているはずだ。

民族や社会慣習が違えば街の色も違う・・・バスもタクシーも看板も、建物の色も違う。それがお国柄というものだ。

色や香りは、趣向に大きく左右されるものだ。自分にどれくらい馴染みがあるかで、それが安心感や安堵感につながるんだと思う。
色彩心理学ではどうか分からないんだけど、自分を癒してくれる色や眠りに誘ってくれる色は、理屈や理論でなく、好きかどうかで、自分が受け入れられるかってことだと思う。
そう考えると、安堵感を与える色は、自分が好きな色ってことでいいと思う。

寝具は青が一番眠れるなら、オレはブルーは嫌いだから、睡眠の質は低いってことだねw

もっと言えば、じゃ〜なんでほんどのホテルの寝具はどこも白なんだよ!!調査に白ないし。
ホテルの会社の調査にしては妙な感じ・・・

ある意味興味深いからテーマではあるが、こういう調査結果で結論を決めつけてしまうのはどうかと思し、こういうことを気にして自分の睡眠が左右される方が睡眠の質を落とす結果を招くと思うわ。

関連記事一覧

  1. 腰痛が良くなるベッドマット・敷ふとんなんてない!
  2. 海外のベッドマットは果して日本人に合うのか
  3. 寝具の工場チェック

お問合せフォーム

最近の記事

PAGE TOP