「快適な朝」がテーマのホテル
鎌倉の有名菓子店「紅谷」の2F-4Fにあって、鶴岡八幡宮が間近に位置する「ホテルあじさい」の睡眠環境と眠具をプロデュースをさせていただいた。
タイトなスケジュールだったけど、4/1いよいよオープンした。4〜5月はすでにほぼ満室!! 客室が本当にくつろげる快適な空間になる“おもてなし”をコンセプトに掲げての改装なので、ここでは従来のお決まりのホテルの調度品を一切り捨て総合コーディネーターのサイトウトウル氏がすべてをデザイン。
そして、「眠り」を柱にしたいということでオレに声を掛けていただいた。
眠具のスペック
「快適な朝」を迎えられるという事はその日の睡眠のすべての結果だ。
眠具は以下のアイテムでメイキングされている。
●ベッドマット:Al-jabr Powersleepマット:薄手のノンコイルマットで寝ている間の骨格と寝姿勢をしっかり支える。
●ベッドパッド:フランス産ウール100%のパッドをマットに組み合わせて心地よい弾力と湿気調整に配慮している。
*炭黒のベッドフレームは畳みベッドと同じくらいの高さにすることで、椅子と同等の高さをキープ、“座る”用途と日本的な寝所イメージを演出している特注品。
●掛布団:ダウンキルト(1/2厚)の60番手のしなやかな綿100%生地を使った羽毛布団(中国産ホワイトダックダウン85%・新毛)
●ブランケット:寒い時に足下に掛けるミラクルファー・ハーフブランケット。ハーフサイズにする事で、部屋で過ごしている時にも膝掛けやショール代わりになるように配慮した。
●マクラ:枕は仰向けでは首をしっかり支え、横向きに寝返りを打つ時スムーズなストロークで肩をサポートできる仰向け用マクラをベースに、枕の下にウレタンベースマットを抜き差ししてお客様の好みの高さに微調整することのできるものにした。
さらにウール100%の薄手ピローを添えることで、仰向けマクラの上に置くだけで寄りかかって眠る態勢がとてるようにした。
枕は好みが様々なので、複数の違った枕を備え付ける事で、お客様が自由な組み合せで眠れる枕になる。
いわゆるホテルの業務用寝具では考えられないアイテムの構成だし使用素材だが、お客様満足度を考えて、オーナー自ら何種類も試して決定いただいたことで寝具ではなく”眠具”としてお休みいただけるメイキングセットになった。
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*ホテルあじさいは1F「紅屋本店」の本業務拡大に伴い2017.7月で閉館。