数年前から「布団専用掃除機」なるものがヒットしている。火付け役の「レイコップ」をはじめ、現在は各家電メーカーも様々な機能を搭載した機種を発売しているから結構使っている人も多いようだ。
でもオレは使ってない。何故か・・・店頭で試しただけで無用の長物だと思ったからだ。
今回のコラムはオレ愛用の1,500円の”すぐれもの”布団掃除機をご紹介する。
布団掃除の目的は何か
●浮遊しているハウスダスト(繊維の埃、ダニの死骸、花粉、カビ胞子など)が寝静まって落ちてきたものが布団に付くのでそれを除去する。
●布団に使われている素材(羽毛のファイバーや中わた)に含まれる短い繊維やダウンが使用摩擦で切れてファイバー化したものが生地から出るのでそれを除去する。
つまり、布団に付いたホコリの除去が目的ということ。
以前のコラムにも書いたが、布団に生きているダニがいるのは論外の話。どんな布団の中素材もダニの殺傷温度以上の高熱の中を通す工程を経ないと中材料として使えない。だから布団からダニが発生することはないのだ。部屋の換気・通気・掃除が行き渡ってないからベッドにダニが登ってきて繁殖するのであって、その場合は布団だけを掃除しても根本原因は解決しないということだ。「まず部屋を掃除と換気をしろ!」って感じ。
布団専用掃除機が役に立たない理由
●UVの光ではダニは殺傷できない
●布団の埃の溜まりやすいキルティングの凹部分まで行き渡らない
●多機能にすることで重量感がありすぎて、手首を傷める
●そのうち重いからたまにしか掃除しなくなる
この点を考えてもコストパフォーマンスが悪い家電ということだ。
実験結果でどれだけ効果があっても、実際に日常生活とは違う環境で検査しているわけだから、その数字は大した参考にはならないよね。
オレは極度のアレルギー体質でハウスダストにはとりわけ気管支喘息の反応がすぐ出るから、どんなに良い数値が出てもオレの喉がゼイゼイ音を立てたらNG・・・お客さん説得のためのデータなんて何の役にも立たないってこと。
布団専用掃除機のヒットで唯一いいことは、布団を掃除するということが当たり前になったことくらいかな?w
実はオレはこれを使っているのだ!
オレは数年前にあるペットのイベント会場でロールタイプのエチケットブラシを購入したんだよね。これ、カーペットなどについたペットの毛を効率よく取るためのものなんだが、こいつが凄い!
エチケットブラシは一方向だけ埃をとるんだけど、こいつはロールに半分半分のエチケットブラシを背中合わせにつけて、コムのヘラを境にしてるから押すとその方向にホコリが取れ、引くとゴムヘラでブラシ部分が半回転し引いて取れるブラシに変わる・・・つまり押しても引いてもとれるからゴロゴロするだけで圧倒的にホコリが取れる。で、本体の中にとった埃が自動的にたまる仕組みになっているから粘着ローラーのように何度か転がすと取れなくなることがない。
布団掃除はこのロールタイプの「エチケットブラシ N76C」が一番だ。価格も1、500円くらいだし、衣服やコートなんかにも使えるから凄くいい。
エチケットブラシって聞くとレトロなイメージがあるが、リデザインしてこういうものも作ってるんだね〜
これで掃除が終わったら、布団にA2Care除菌消臭剤を噴霧すれば取り残したダニの死骸や花粉、カビ胞子は無害化できる。もちろん終わったらエチケットブラシにも噴霧ね。おかげで20数年切らさず持ち歩いていた気管支拡張剤もいらなくなったわ。
このブラシはうちでは販売してないが、アマゾンで購入できる。