【熱中症対策2】睡眠前にやっておくべきポイント

前コラムで熱中症の原因について書たが、このコラムではそれを踏まえて「睡眠前の予防対策」についてお伝えするわ。当然の事のことだが、睡眠に入ると何も出来なくなってしまうので、睡眠中の熱中症対策は寝る前にしておく「準備」ということになる。

睡眠補給と深部温度を下げておく

熱中症の原因は体温調整する機能がコントロールを失う事で起こる。だから、上がり過ぎた体温(深部温度)を作為的に下げておくことと、熱帯夜の睡眠中に失う水分を予め補給しておく事がポイントとなるかと思う。

●寝る前には少し多めに水を飲むこと。

●寝る前に汗が止まる程度に体温を下げて、睡眠中に体温が上昇しないようにすること。あまり下げ過ぎると眠気が起こらなくなるので注意。

●体内の深部温度(内臓温度)が高いという事は、血液の温度が高いということなので、血液を冷やすことが体内の深部温度を下げることになる。

保冷剤を活用して深部温度を下げる

太い血管が身体の外側近くを通っている場所、<首筋>・<脇の下>・<足の付け根>の3カ所。そこに順番に保冷剤で3〜5秒くらいづつあてて、それを4〜5回繰り返すと一気に血液が冷えて温度が下がる。
ずっとやってる震えが来るくらい寒くなるので加減しながら、あくまで体温調整の目的というイメージでやってね。
寝る前に入浴される方は、特に火照りを冷める目的でやるといい。

のどの渇きに関係なく水を多めに飲んで寝る

熱中症予防での水の補給は、喉の渇きを感じてなくても必ず水分を取って眠ることが大事。のどの渇きを感じてからでは遅い…すでに水分が失われ過ぎているということだから、喉の渇きに関係なく寝る前は水分補給が予防になる。
熱帯夜では、睡眠中の水分は500ml以上失われるので、それ以上飲んでおくといいんだけどね。結構な量なので、少し前から時間を掛けて飲んでもいいね。

塩分やミネラルの補給は、味噌汁や梅昆布茶などが熱中症の塩分補給には有効といわれているから、夕食時にある程度補給しておけばいいかと思う。
*40-50歳以上の方は熱感受性が弱くなってきているし、特に高齢者の方は感覚機能低下に加え、体内水分量も少ないので寝る前の水分補給は命を守る事に繋がるので是非やって欲しい。

次のコラムでは、寝る前の寝室環境・寝具をどうしたいいのかをお伝えします。

 

 

 

 

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