ベッドマットの硬さと体格の相性

ベッドマットの「硬さ」と「弾力、反発力」は全く別ものだ。
「弾力、反発力」は骨格をちゃんと支えてくれるかどうか、それによって安心感をえられるかどうかだ。「硬さ」は昼間のストレッチとしての寝返りがうてるかどうか。
だから「硬め」か「柔らかめ」かを寝心地で決めてしまってはいけない。全コラムでも書いたが、ベッドマットの目的は「寝心地」ではない。寝心地は<ベッドマット+ベッドパッド+シーツ>をセットして決まるものだからだ。

マットの硬さで寝返りしやすさが決まる

自分に合った「硬さ」は寝返りしやすいかどうか。それは立膝をして、その膝を左右に倒しながら身体の動き(寝返りのし安さ)をみれば自分に合った硬さがわかるはずだ。

実際に寝返りを試してみると、仰向けで寝た時にいいなと感じた硬さよりもっと硬めの方が寝返りの動きはいいはずだ。肝心なのは、そのマットの上にベッドパッドを敷いてみてどうかということ。ベッドパッドを乗せてはじめて寝心地の良さを得られるわけだから、少々硬くてもベッドパッドのボリューム(中わた量)でカバーするのがいい。

柔らかめを好み体型の人

ただ次の2タイプの人は柔らか目のマットを好む事が多い。

●痩せ型で皮下脂肪があまりない人(特に女性)・・・マットの硬さが直に神経に伝わるので身体が痛い場合がある。
皮下脂肪のない痩せ型の人は痛みがないようにベッドパッドで緩和されればOK、緩和されない場合はマット上部にウレタン重ねたピロートップタイプのマットもありだと思う。
ただし、ピロートップタイプは極普通の体格の人は意味ないからオレは薦めない・・・腰を悪くする可能性があるから。

●お腹が出っ張って体格がいい人。ガニ股でそっくり返って歩いている人(繁華街で見かける怖い職業の人や格闘家の人に多い)・・・身体が反っている分仰向けで寝ると背中から腰にかけて隙間が空き、ベッドマットのフィット感がないので身体が沈み込むくらい柔らかいものが選ぶ傾向が高い。
デブ反り体型の人は、好みに任せて柔らかすぎるものを選ぶと骨格に変調をきたし、特に腰が悪くなる可能性が高いので注意だね。

柔らかすぎると寝返りの度に起きて体位を変えたり、身体が埋まって寝返りができずに朝疲れが残る事が多い。あくまでもストレッチのフィールドになりえる硬さがいいね。

オレは低反発は薦めない

その意味で、低反発素材はベッドマットには向いてない。数ヶ月で自分の身体の形にヘタったり、夏と冬での硬さが極端に変わるのも不向きな素材ってことだ。
「寝返りは数少ない方がいい睡眠だ」などとバカな事を言って売ってマットもあるが、そう言わざるを得ないくらい不向きな素材だということだ。

快眠はまず「安心感」から得られる。その大半は敷アイテムが担っている。ベッドマットは自分の安心できる寝所づくりの基本アイテムだから、データや宣伝に惑わされると残念な結果になるよ。

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