冷え性の人に限らず、足の冷えで眠りに入れない人は多い。特に女性は多いね。
TVや雑誌などで「靴下を履いて寝るのはNG!」などと言ってる睡眠専門医や専門家も多いが、履かないで寝付けないなら履いて眠れた方がいいに決まってるよね。睡眠に限らず、研究結果と現実は違うもんだ。
眠気が来るとヒトは顔と手と足で体温を発散する。赤ちゃんの手足を握ってお母さんが”お眠の時間”を感知するのはそういう理由だ。眠っている間も熱を発散するので汗をかくが顔と手は外気に触れているまたは触れやすいので特に気にはならないが、足は布団の中なので汗で逆に冷えるので靴下はNG・・・というのが靴下を履いて寝るのはNGの理由のようだ。
ウール素材が最適!!
靴下は一般的に綿か化学繊維を使ったものが多いから、NGの理由も納得はできる。ポリエステルは発火点が低いので温まりやすいが吸湿性はないし蓄熱性もあるので蒸れやすい。
フリースの靴下も温かいが吸湿発散性がないので汗で結果的に足を冷やしてしまうわ。
綿は吸水吸湿性はあるが速乾性がないというか、植物なんでお日様の力を借りないと発散ができない・・・自力で発散する力が極端に弱いということ。これは麻も植物性繊維だから性質は一緒だね。
ネット情報などでは寝る時にどうしても靴下を履いて眠るならシルクがいい!と言っている記事が多く、睡眠専門医や専門家も履くならシルクを薦めている人がほとんどのようだ。
でも、それは違うんだよ!履いて眠る靴下はウール素材が最適なんだ。
シルクは動物性繊維だからウールと同じように吸湿発散は自らできるが、シルクの靴下は比較的薄手のものが多いから保温的な役割は弱いね。多少厚めでも大した厚さではない。足が火照って蒸れて眠れないという人には逆にシルクはいいと思うが、睡眠時の足冷えの対策なら厚目で毛糸でザックリ編んだような靴下や裏面がパイルになっている靴下なんかがいい。例えば登山家が山でキャラバンシューズの中に履くような靴下が最もいいね。
登山家は山では下着やシャツなどもウールのものしか用いないという話を聞いたことがある。綿だと汗が乾かないので身体を冷やしてしまうからだそうだよ。現に数年前登山の高齢者が遭難して数人命を失った事故があったが、原因は着ているものが綿などの素材で汗が冷えて身体の体温を奪ったことが大きかったようだ。
ウールの靴下はウール100%のものは市場にあまりないし、ポリエステルや綿が混紡されたもの方がストレッチ性や肌触り、丈夫さなどが兼ね備わるからいいと思う。ウールが60%以上混紡されていればウール100%とほぼ同じ機能だと考えていい。
二回り大きめのサイズを!!
そしてサイズもジャストフィットではなく、二周りくらい大きいものがいい。もし眠っている間に暑さを感じたら無意識に足をこすり合わせて脱げるからね。女性は男性用の大きめのサイズを買われるのがいいと思うよ。
眠る時に履く靴下は、ウールの厚手でブカブカな大きさのものを・・・そして五本指の靴下ならなおいい!!指の間は結構汗をかくから。
これはオレが昔から言ってることなんだよね。
注)電気毛布を使っている場合は、靴下は履かない方がいい。湯たんぽを使っている場合はレッグウォーマーにして足先は覆わない方がいい。睡眠中に足の温度調整ができないのウールでも足先に汗をかいて冷やしてしまう可能性があるからね。
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