睡眠の質の向上は多くの人が今望んでいることなんだろうね。TVや雑誌の睡眠特集を見てもその関心の高さがうかがえる。
一概に「睡眠の質が悪い」と言っても、さまざまな職業によって、一般的あるいは基本的な改善方法が出来にくいケースが少なくない。
毎日の生活サイクルがそんなに変わらない職業、つまり出社時間と帰社時間がほぼ定時という方と、その日その日で全くサイクルが違う方では同じ睡眠に悩みがあっても対処方法が異なる。
前者も場合はいわゆる快眠に必要な10ポイントを見直せばいい・・・専業主婦、事務職、内勤管理職などの方だが、後者の場合はデザイナーや出版、撮影、マスコミなど企画関係の職種の方で、生活サイクルがイレギュラーな分、対処方法もその人その人に合わせて独自の対処をしないといけないと思うわ。
ちなみに夜の仕事・・・たとえば飲食店のオーナーやバーテンダーなどは昼夜逆転生活だが、完全に逆転してそれが日常になっていれば前者ということになるかと思う。
人は動物だから、動物は置かれた環境に順応するために体内時計ですら変えてしまう。順応できない部分が悩みや障害となるわけだよね。北極圏に生息するトナカイは半年白夜、半年漆黒の闇という生活環境を生き抜くために体内時計がないということだからその辺は明白だろう。
今、もっとも深刻に睡眠の質の改善が必要な方は、看護士、介護士、夜勤のバイトを入れている大学生などで、週数日だけ昼夜逆転するというパターンの方々だろう。これらの方々はいかに深く眠るかがとても重要になる。睡眠環境や寝所環境を整えることと、眠っている間に光などのストレスを与えないような工夫をすることが大事だね。
カーテンを遮光のものを使うとか、気持ちいいと感じる寝具を整える工夫をする必要がある。
また一方、一日カリキュラムに追われている小中学生も別の意味で睡眠時間の確保すら難しい状況にある。
小中学生の場合は大人と同じ7-8時間の睡眠時間をとればいいと錯覚があるね。必要睡眠時間の指数は年令によって異なるので、そこから意識を変える必要があるだろうな。
以下が2015年「アメリカ睡眠財団 (NSF)」公式研究報告された年齢別必要睡眠時間ということで最新の数字だ。
● 新生児(0~3カ月): 14~17時間(以前12~18時間)
● 乳児(4~11カ月): 12~15時間(以前14~15時間)
● よちよち歩き(1~2歳): 11~14時間(以前12~14時間)
● 未就学児(3~5歳): 10~13時間(以前11~13時間)
● 就学児(6~13歳): 9~11時間(以前10~11時間)
● ティーンエージャー(14~17歳): 8~10時間(以前8.5~9.5時間)
● ヤングアダルト(18~25歳):7~9時間
● 成人(26~64歳): 7~9時間
● 高齢者(65歳以上): 7~8時間
小中学生の睡眠状態はもっとも改善しにくいかもしれないね。ネットのyahoo知恵袋の専門家としてサイトで何人かの小中学生の相談でやり取りしたが、芸能人並のスケジュールだよ。部活の朝練からは始まり、放課後の部活、下校後も塾、帰宅後は宿題とビッシリやることが詰まっている。
中の数人の子供たちは、どう計算しても6時間の睡眠時間の確保が精一杯だったのには驚いたが、これは根本的に国の教育政策の問題なので、睡眠改善の観点からは量が確保できない分せめて質でカバーするしかないというしかないね。
職業や置かれている立場によって規則正しい生活リズム自体が送れない方々は、一般的な睡眠改善ポイントは実践できないので、個人単位での検証と今の状況に添って総合的な改善方法を見つけ出さないといけない。
睡眠は本来個体差が非常に大きいものだから、本来個人個人で改善方法も異なり、その人の生活リズムや週間に添って優先順位をつけて実行可能な改善方法が必要になる。
だから、何かご自分の気になることがあったら是非専門医や睡眠の専門家に相談するのがいいね。
PowersleepTeamは、睡眠生理・メンタル・身体・睡眠環境と快眠に必要なすべての分野のスペシャリストと連携するチームだから、些細なことでも睡眠に気になることや悩みがあったら是非とも「無料相談」をご活用してほしいわ。
各分野の専門家が連携して個人の睡眠をサポートするチームは他にはないと思うぞ^^
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