布団、枕は丸洗いできるか?適切な干し方は?

布団は洗えるか?

「丸洗い」には2通りある。クリーニング専門店での丸洗いと、家庭での丸洗い。
クリーニング専門店での丸洗いなら、25kg以上のドラムで大量の水を使って洗うのであれば大丈夫。また、ドライも大丈夫だね。

オレの実験の結果では、家庭洗濯では布団は洗えない・・・というか、さほど効果がなく、事故の危険の方が大きい。また、洗えたつもりでも、実際に家庭洗濯後に生地を裂いて中わたをみると絡まり、固まり、偏りがあるわ。

布団は、生地は洗える。そして中材のわたも洗える…ほとんどの布団の中わた素材は洗浄、乾燥して中材としてに使えるようになるから。
しかし、生地の中に中材が入って「布団」となったら、まず家庭洗濯機の大きさ的にも難しいわ。
これはウォッシャブルタイプの布団も同じです。

布団に限らず、繊維製品全般に言えることだが、繊維は洗っている時は問題なくとも、脱水している時に縮みや絡みが起こるんだわ。シャツを洗濯すると縮むのも一緒だね。
脱水の時に糸の撚りがさらにきつく絞られていき、繊維の長さが縮む。布団の場合はわたなので、繊維同士が絡み合って固まり、面積も小さくなるよ。
以前、布団シングルの両面を作為的に汚してに洗ってみたが、折って丸めた中側ははあまりとれていなかった・・・汗に含まれるタンパク質や油脂の汚れだったらもっと取れてないということだよね^^;;

何かをこぼしてしまうなどの事故でどうしても洗わなければ行けない場合は、お風呂の残り湯に漬けて、足で踏み洗いがいいだろうね。
そして、水が滴る状態のまま、バルコニーで干す。 干すというより、水を切るというイメージで。

また、「布団を洗う」はメンテナンスだと思っている方も多いと思うが、布団を洗うということは、それだけ布団…中材を傷めているとという事だよ。
布団のメンテナンスは、毎日使ってあげる事と一定期間でリフォームするということなんだよね。

素材によって干し方がある

布団を干される方はとても多いね。よく晴れの日にマンションなどのベランダに沢山干されている光景を目にする。
しかし、間違ってる^^;;・・・さすがに最近布団を叩いては行けないという事は浸透しているようだが、素材によって干し方を間違えると、早く傷める原因になるわ。

●羽毛・羊毛・真綿(絹):干す必要もなし。朝起きたら15〜20分程度、二つ織りになった起きたての状態のままにしておけば結構。動物性の素材は、自分で調湿発散できるから
日干しすると、紫外線でいたずらに生地が傷むよ。
*お日様の香りが好き…という場合は、カバーを掛けたまま短時間干す感じかね。

●綿・麻:植物性の素材だから、吸湿力は合っても発散性が弱いので、日干し10:00-2:00くらいの間に両面15分程度でいいだろうな。

●ポリエステル・化学繊維:吸湿力も発散性も全くないので、日干しが必要です10:00-2:00くらいの間に両面しっかり乾燥させる必要がある。時間は気にしなくても大丈夫。

もっとも乾燥が必要なのは枕

枕は寝具でもっとも汗や湿気を毎日吸っているアイテムだ。…素材もさまざま。
干す時は、素材により干し方が違うので要注意だよ。

●綿や麻:植物繊維は布団と同じように直射日光OK。
●羽毛やウール、シルク:動物性繊維は布を掛けて直射さけるか、陰干し。
●そば殻やあずき:穀物素材は風通しの良いところで10〜20分くらい陰干し。
長時間干すとかえって素材の必要水分や油分を飛ばして悪くしてしまうのでNG!!
注)穀物は、収穫前に必ず穀物をエサにしてる虫に卵を産みつけられているので、湿気が多く、直射日光で暖めるとその卵がかえる可能性があり…だから、気をつけて。

●パイプなどのケミカル素材:生地を乾燥されるための短時間な日干しか、ベトベト感が気になるようになったら、中材を洗濯ネットにあけて洗った方がいいね。

枕の寿命は早い頻繁に交換を〜

布団は5〜8年でリフォーム。リフォームを2回やったら買い替えになる。
だから、寿命は15〜24年ということね。

枕は2〜3年で買い替え交換と考えてほしい。頭の脂や汚れはとても頑固なので不衛生だよね。

基本的にこう考えておけばいいね。
動物性素材は、何もしなくても湿気を吸収発散する力があるから、本来何もしなくてもいいわけ。
だから、側生地の湿気を飛ばすくらいの感覚でいい。

植物性素材は、湿気や水分は吸収するがお日様の力を借りて乾かしてもらわないと死んでしまう。
この辺から見れば、その素材をどのように干したら良いか、また干さなくてもいいのかがすぐ理解できると思うよ。

 

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