【寝室のカーテンはこう選ぶ】(1)機能と目的での選び方

寝室のカーテンの目的は「遮光」と「保温」と「防犯」の3つある。

遮光性:どれだけ光を通さないかは年齢で選ぶ

睡眠の質、つまり眠りの深さは45歳を境に低下していく。そして70歳代ではのノンレム睡眠はほとんどなくなるといっていいくらい浅くなる。こうなると朝の目覚める前の光の刺激はストレスになるから目覚めるまで光を遮断した方がいい。逆に40歳代前半以下の人は起きる前から瞼を通して朝日を感じながら目覚める方が覚醒がスムーズになる。徐々に寝室が明るくなっていって目覚めるような環境を作れる遮光性のないカーテンの方がいいということになる。

遮光性のあるなしはカーテン生地の厚さだけではなく、むしろ生地の織り方(生地の地の目)に大きく左右されるので、必ず候補の生地を照明にかざして確認することが大事。
天然素材の生地は遮光性は低いので、織り目の異なった裏地を付けて二枚合せでカーテンにすると遮光性が高くなる・・・その分価格は上がるけど。

ヒダ数・・・プリーツ数は室内温度で選ぶ

通常カーテンというと2〜3倍ヒダが多いね。最近ヒダのないストレートなカーテンも出ているが、少し前まではほとんどなかったと思う。オレは昔からヒダなしが日本の住宅、特にマンションには一番似合うと思っているのでずっとヒダなしを基本にしているけど、工場に生産依頼するたびに「ホントにヒダがなくていいの?」ってよく言われたくらいだったから。

2倍ヒダになれば生地の使用量は2倍になり、3倍ヒダになれば3倍になるので、価格も当然高くなる。その辺でメーカーやインテリアショップなどはあまりヒダなしを薦めなかったんだろうね。

カーテンのヒダ数はデザインやイメージではなく、寝室の保温や外気の断熱に大きく関係する。つまりヒダ数を増やせばそれだけドレープ(カーテンの波)は深くなり、窓とカーテンの間の空気層を厚くできるから断熱材的な機能が強化されるということだ。

部屋の温度は外気と触れている窓ガラスで冷やされてします。それを防ぐのもヒダで作ったドレープの空気層の機能だね。
北向きの寝室や底冷えのする部屋、寒い地域はヒダのあるカーテンの方がいいね。そうでない地域は、ヒダなしのストレートカーテンでいいということだ。

防犯性:外から室内の動きが見える透け感かどうかで選ぶ

日本独特のカーテンの必要機能として防犯性も考える必要がある。これは寝室内の動きが外からどの程度判別できるかなど、住まいの周辺環境や寝室の階で大きく左右されるね。寝ている間は特に無防備になるから安全は十分考慮しておかないと。眠る時に安全かどうか、安心感がもてるかどうかは入眠をスムーズにできるかどうかの動物的な基本だから大事だよね。

防犯性を考える時は生地の厚さ・・・つまり生地を通して動きが透けて見えるかどうかが重要になる。「見える」というのは顔や服が判別できるという意味ではなく、室内の人の動きの陰影として確認できるかどうかということだ。

1-2Fの寝室は当然外から見えやすいので、あまり透け感のない厚地の生地を選んでカーテンにした方がいいかと思うが、これも周りの建物との兼ね合いで3F以上でも同様のケースになる事はあるよね。都心部と郊外では隣の建物との間隔も違うし、同地域であってもそれぞれ条件は異なるから防犯をどの程度考えたいかで、生地の透け感に注意して選ぶことだ。

まあ、3F以上の寝室なら寝るまでは厚地のカーテンを閉めておいて、電気を消してベッドに入る前にレースのカーテンは閉じたままで厚地のカーテンを少し開けておけば朝日は入るから40歳前半以下の人はそんな工夫をすれば睡眠環境は確保できるね。

色柄は睡眠に影響なし!好みで選んでいい

機能や目的から考えるとカーテンも寝具同様に人それぞれ異なるということだ。単に色柄の好みやインテリアコーディネーションだけを頭に描いて選ぶと勿体無い結果になる。寝具同様にカーテンも一度掛けたら長期間使用するもの。保温効果から言えば、カーテンと掛ふとんは同等ということになるわけだから、自分の年齢や睡眠状態、自分の寝室環境に合った生地やタイプをチョイスし、その中からお好みの色柄をカーテンにすることだ。
睡眠にいい色とか睡眠の質を高める配色などなど、睡眠に関連付けたコーディネート情報もネットなどで見かけるが、大して影響はないと思うよ。影響があったとしても枝葉のさらに先っぽ的な些細な心理効果だろう。
そんなのを気にしてたら余計眠れなくなっちゃうから、色柄は好み優先でいいとオレは考えている。

関連記事一覧

  1. 腰痛が良くなるベッドマット・敷ふとんなんてない!
  2. 布団の収納

お問合せフォーム

最近の記事

PAGE TOP