シルバー層になるほど睡眠に悩みが多いという実態

シルバーの睡眠

最近シルバー層の方々に向けて睡眠や寝具の講演をやらせて頂く機会があって気がついたが、シルバー層は大小はあっても、ほとんどと言っていいくらい睡眠に悩みを持っている。
この原因はただ一つ…睡眠の量も質も極端に悪い年齢になってるにもかかわらず、巷で流れている専門医や専門家が力説する睡眠の話と自分を比べるからだ。

いわゆる専門家の話はそのほとんどが研究結果であって、年代や個別条件を考慮されたものではないから当然自分とのギャップが大きい。まあ、40代前半くらいまでに当てはまる一般論と考えておいた方がいい。

4つのターニングポイント

まず一生の中で睡眠が大きく代わるポイントは4つある。個別の仕事や生活状態により細かな変動はあるが…。

1)5歳くらい・・・幼稚園に行く頃にはそれまで細かくちょこちょこ取っていた睡眠を纏まって取れるようになる。社会生活に対応するためにメジャースリープが取れるようになるってこと。

2)思春期・・・眠くても眠らない時期。これは決してスマホやネットをやるようになったからではなく、そんなもんがない時代からそのころは眠くても可能な限り眠らない。オレもそうだったわ〜 ラジオの深夜放送を夢中に聞いていたし、夜中が楽しみだった気がする。これは分泌されるホルモンの関係のようだがまだはっきり解明されていないみたいだ。

3)45歳くらい・・・45歳位からだんだん深い眠りがとれなくなってくるらしいね。いわゆる加齢がはじまったということだろうね。この頃になると若い時の爆睡のイメージとのギャップを感じ始めて寝具を気にし始める人が多い。
もう45歳は爺、婆婆になる門出の年齢ってことだ。
*女性は更年期が32歳くらいから少しずつ始まるらしいから、30歳代後半くらいから固有の睡眠事情になる場合がある。

4)70歳くらい・・・深い眠りがほとんど取れなくなる。ノンレム睡眠とレム睡眠の深さがあまり変わらなくなるということだ。また、ガツッとメジャースリープを取れる体力がなくなるので早朝覚醒で睡眠時間が短くなる。でも、結構うたた寝でその分回復は補えていると思うけどね。

特に70歳過ぎての深い睡眠が取れなくなって、睡眠時間も体力的に短くなると、そりゃ深刻に考えちゃうよね。
でもそれが動物として自然な状態ってことなんだ。それを自覚すれば無用な悩みはなくなるはず。

長く寝る体力がないなら、うたた寝で補えばいい。深く眠れないなら気持ちよく眠れるような寝床に工夫すればいい。
ニワトリよりも先に眼が覚めて困るんなら眠くても夜更かしすることだ。

オレも還暦になったが、”理想の睡眠”なんてクソ喰らえ!だと思ってる。気持ちよく眠る…つまり気持ちよく目覚められることに心がけている。これ、条件は違えど、シルバー層に限らずすべての年代で言えることだ。動物本来の睡眠の優劣の確認方法だからね。

理想の睡眠なんてクソ喰らえ!

睡眠は一日単位でなく1週間単位で帳尻合わせをすればいい!
睡眠は教えられたことをしてもダメ!自分にとって快適な睡眠や寝床であればいい!
これだよ。

 

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