寝具を干したり、掃除をする時に絶対やっては行けないことがある。
■ふとんを干している時に、ふとんや枕を叩いてはいけない。
叩けばふとんや枕の表面についたダニやホコリは落とすことはできても、中わたが切れて余計ホコリがでるようになり、寝具が早くダメになるので要注意だ。
■掃除機をゴシゴシ、ガシガシはNG。
よく1平方メートルあたり20秒以上…とか、150回以上はヘッドを往復させる…ようなことが言われるが、これも中わたや生地を傷め、かえってホコリっぽくなるので、やり過ぎは有効ではない。
表面は軽くブラッシングする感じがいいね。
布団やベッドマットでホコリが溜まる所は、キルティング(ミシン目やとじ房)で谷間になっている部分だ。
掃除機は、全体的にブラッシングした後、キルティングに沿って、ホコリをノズルで入念に吸い取ることが重要。
当然、カバーの上からでは意味ありませんので、カバーを洗濯する時にやるのがいいね。
ダニは、大量の水で洗い流すのがもっとも除去できるので、カバーやシーツは洗濯すれば問題ないね・・・ただし、節水モードより増水モードで洗濯することをお薦めする。
寝具を選ぶ際、布団は羽毛や羊毛、綿のものより化繊素材のものを、枕はパイプやビーズなど通気性の良い素材の方が、ダニが繁殖しにくい・・・などと言われることもあるが、これはオレ的にはダニの生態を知らない人か、寝具の中素材に詳しくない人が、単に天然素材でないものの方が安心だろうということ言われてることとしか思えないな。
ホコリから考えれば、科学素材も繊維が切れればホコリになるし、逆に静電気でホコリはよってくるよね。
取り替えても根本改善にはならないわ。
羊毛や綿、麻の布団は、丸洗いのクリーニング(25kg以上のドラムが必要)では中に潜ったダニはある程度除去できるが、2回以上やると中わたの素材の寿命は終わり、保温力が極めて落ちるので、どうしても必要な場合のみということだ。
意外と忘れがちなのはこんなもの
実は、最もダニが生息しやすい寝具は”毛布”と”ぬいぐるみ”なんだよね。
毛布は、カバーと同じで洗濯するのが一番。クリーニング店に依頼してもいいだろう。
ぬいぐるみも、洗濯が理想だが、洗えない素材の場合は、掃除機をかけること…特に細かな隙間を入念に。
アレルギー検査後に寝具交換の指導があった場合
医師からアレルギー検査の結果で布団の買い替えの指示があり、ご相談に来られる方が多いのですが、その多くはアレルギー専門医での個々のアレルゲンによるアレルギー検査でなく、グループ化した混合の結果の場合が多い。
ダストに反応が出ても、布団の素材のどれに反応するのかハッキリ分からなければ、”羽毛”に反応しないのに羽毛布団を替えても問題解決にはならないよね。
ダストを排除する=布団を替えるということではないということだよ。
ダニの対策は、居住環境から寝具まで関わる問題だね。ほとんどが一般論ではなく、個別で解決していかなければいけない。
なにか気になることやお悩みがありましたら、お気軽にご相談くださいましよ^^