【臭いの原因】購入した羽毛布団が臭う

羽毛布団をご購入された直後のネット上でのご相談はビックリするくらい多い。
最も多いのは「購入した羽毛布団が臭い、臭いが気になる」ということ。

この大半がTVショッピングや量販店などで1万〜2万円代でご購入されたもので、お客様窓口やコールセンターに電話を入れると、説明書の記載通り「臭いが気になる場合は2〜3時間天日干ししてください」と繰り返し言われるだけだということだ。

この臭いの原因は明らかで、羽毛の原毛の洗浄がしっかりなされていないこと。
中国製だけでなく、日本製でもコストに合わせて洗浄殺菌を完璧に行われてないものが大半。
原毛の殺菌・洗浄不足は、いくら日干ししても臭いはなくならない。
また、2〜3時間も紫外線に晒したら、羽毛布団の側生地が痛んだり、出し入れの際に側生地を裂傷する危険も多いよ。

*日干しが有効なのは、秋口に夏場仕舞っておいた羽毛布団を出した際、羽毛本来の素材の臭いが湿気に付いてこもっていて、それを飛ばす場合だけだね。

原毛の殺菌・洗浄不足による臭いを改善するためには、布団の生地を裂いて中身を取り出し、再度洗浄し、新しい側生地に吹き込み・・・以外ない。
丸洗いクリーニングでもこの問題は解消しない。

つまり、ご購入直後にすでに羽毛布団のリフォームをしないといけないということだ。
羽毛のリフォームは、どんなに安価に生地を使用しても30,000円程度は掛かる。

はっきり言ってしまえば、100羽以上の水鳥の羽毛を使い、しっかりと洗浄殺菌などの後処理されたもので作られた羽毛布団は、1万〜2万円代で販売できるわけがない。
どんな商品でもコストがあるわけだから、常識的に考えれば、いくらくらいは最低掛かることは何となくでもわかりるよね。

700円のラーメンと1000円のラーメンは手間の掛け方が違う事は理解できるだろう。
5,000円と15,000円のウール100%のセーターも原材料や縫製などが違う事もお分かりなはず。
羽毛布団も10,000円と50,000円と100,000円は当然違います。
でも、寝具に限っては、昔からそんな日常感覚では判断されず、価格並みの品質であるにもかかわらず、そのまま相談やクレームとなってしまうのは実に残念なことだな。

あえて言えば、1万〜2万円代の羽毛布団を買うなら、臭いの問題は仕方ない事だろうね。
現に気にならない方も多いから。

ただオレなら、その予算内で購入できるポリエステル等の素材の布団を選ぶことをお薦めするね。

オレはご予算をお聞きし、ボクに品質をお任せいただきお仕立販売している。
オレが工場在庫の償却済残布の生地の中からしなやかなこれならば・・・というというものを選び、工場在庫の羽毛原毛の中からレギュラー商品同様の品質保証ができるものを選んでお仕立てしてもシングル:50,000円以下でお作するのはかなり厳しいのが現状なんだよ。

最初から最低限安心して使える羽毛布団は、<リフォーム行程30,000円+新しい羽毛100羽分>と考えれば、お分かりいただけると思う。

責任もって品質を保証でき、長くご愛用いただけるものでなければ、寝具は結局「安物買いの銭失い」担ってしまうということだと思うよ。

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