【睡眠常識の嘘!】ホットミルクが睡眠に効果あり

寝る前にホットミルクを飲むと睡眠に効果がある・・・ということは、”睡眠のゴールデンタイム22:00〜2:00″と同じくらいTVや雑誌、ネットで言われ続けている事。
特に、ネットの質問サイトで「眠れない」という相談には必ずと言っていいほどこのホットミルク説のアドバイスがある。

この説の根拠は、眠気を促す睡眠ホルモン「メラトニン」を作るアミノ酸「トリプトファン」は体内で生成することができないので、これが含まれている牛乳を飲む事で、このトリプトファンから覚醒させるホルモン「セロトニン」を経て「メラトニン」が合成されるということ。
よって、”寝る前にホットミルクを飲むとよく眠れる”ということになるんだというんだが・・・

これは【嘘】!!(==;;

「トリプトファン」から「メラトニン」が合成されるまでは、かなり時間が必要で、寝る前に飲んでも、とてもとても寝つくまでには間に合うものではないそうだ。
また、1杯のホットミルクの「トリプトファン」では量的に不十分とも言われている。
日中から飲んでいたら効果はあるんだろうが、牛乳を飲むよりもっとその晩の睡眠に必須な事はいっぱいあるよ。

“安直”がもてはやされる昨今ではあるが、こと睡眠に関して、「温めた一杯の牛乳」で入眠がスムーズになり、睡眠の質が向上する”などあり得ない話だね。

ただし、暖かいものを飲めば、体の深部温度(内臓温度)が上がる・・・深部温度が下がるのに反比例して眠気は訪れるということから、温めの入浴に漬かるのと同じ効果は得られるので、ホットミルクもその飲み物の一種ということは間違いはないだろう。
“睡眠のゴールデンタイム”も、”サーカディアンリズム(体内時計)25時間”も、この”寝る前のホットミルク”も、白衣を着てたり、専門家の肩書きを持って話したり書いたりするから都市伝説になるんだわな。

医学の常識だって、10年で180度変わることは良くある。
睡眠の研究も、日々新しい臨床結果や研究発表がなされているんだから、昔勉強した事をいつまでもオーム返ししててもダメだわな。

スペシャリストは、日々同じ事を追求し続けてないと・・・そうすれば、必然的に情報は最新のものになる。

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