洗濯での生地の色変化の意外な原因

洗濯条件と洗濯物…布地の関係はだんだん悪くなってきている。
生地の痛みから考えると、ドラム式の洗濯機が普及し、水量が少ない節水モードが最も傷むだろうね。
生地を濡らして、ドラムの回転で上に持ち上げ、たたき落として洗うやり方なので、川で服を濡らして岩に叩き付けて洗うのと変わりまない。

また、洗剤も少量で汚れを落とし、風合いを良くするために、一般的なものは漂白剤や柔軟剤がすでに含まれている。

一方、洗われる布地・・・特に天然素材は昔から変わりませんし、製法もさほど昔と変わっていないので、洗濯後に毛羽が多く付着していたり、埃が出やすくなったり色が変色したりする。

服の場合、同じものを時期を変えて買う事は少ないので、徐徐に変色したものに気が付かない場合が多いが、ベッドリネン類は、気に入った肌触りのものは同じものを買い直すこともしばしばあるね。

写真の3枚の生地は、全く同じ生地だ。
右が新しいもの、真ん中が6カ月くらい使用中のもの、左は1年くらい使用中のもの。
生地の全体的な変色は、今までは漂白剤や洗剤が原因だろうと思われている方は多いんじゃないかな?

これは実は水道水の塩素が原因。
水道水は、浄水場では一定の塩素濃度でも水道から出る水の濃度は日によって、また時間によってもマチマチのようだ。
当然、外になる様な濃度ではないでしうが、洗濯には大きく影響するね。

だから、同じ生地でリピートしたピロケースが以前から使っている布団カバーと色が合わなかったり・・・という状況が起こってきちゃう。
生地は生き物だから、リピート生産しても厳密に言えば、同じ色、同じ風合いのものはできない(色ぶれ)ので、当然、許容範囲内での同色ということになるが、こんなに違う事はないよ。

原因が水道水ということは、洗濯時の対処策がないという事で、こうなるものと納得するか、買われる時に色変化の少ない”白”するかという選択しかないだろうね。

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