加齢臭(1):50-60歳代の布団・枕の我慢できない臭い対策

寝具やマクラの臭いのは、年齢問わず気になるものだ。汗や皮脂からの脂質によって独特の異臭となるので自分では気にならなくとも家族や周囲の人にはたまらなく不快だよね。
特に枕は、化粧品や整髪料も混ざり合って嫌〜な臭いになり、夫婦喧嘩の元になることもしばしばあるみたい・・・っていうか、うちではある!><;;

こうした臭いの素は年齢によって主成分も異なり、すべてを「加齢臭」で括ってしまうと洗濯方法やケア方法などの対処法を間違えてしまい効果が薄くなりがちだ。

「オヤジ臭」と「加齢臭」と「老人臭」は違う

まず「オヤジ臭」と「加齢臭」と「老人臭」は違いはこうだ。
●”30-40歳代くらい”の臭いの主成分:「ジアセチル」・・・一般的に「オヤジ臭」といわれるもの。
●”50-60歳代くらい”の臭いの主成分:「ノネナール」と「パルミトオレイン酸」・・・これが「加齢臭」。
●”高齢者”の臭い・・・この原因は加齢臭が進んだ状態、代謝の低下によるアンモニア臭、加齢による口臭、腸内の悪玉菌の増加によるインドール・スカトールの臭い等が入り混じっているので原因物質は複数の及び発生要因も人によって生活環境によって幅広くなり、これがいわゆる「老人臭」。

雨の多いこの時期は、湿気が多く臭いも感じ易いので「寝具における”臭い”の原因とその対処法」を何回かに分けてこく事にするわ。
今回はまず寝具における「加齢臭」・・・次に「オヤジ臭」と「老人臭」を続けて書いていく。

加齢臭の原因物質は、男女ともに「ノネナール」という皮脂から出てくる物質だ。
「ノネナール」は皮脂腺の中の脂質が活性酸素によって酸化されてできた過酸化脂質と中高年になって分泌される脂肪酸「パルミトオレイン酸」が反応することで発生するらしいね。
40歳過ぎると、ヒトの体は抗酸化力(酸化に抵抗する力)が衰えてくるので、皮脂が酸化しやすくなり、加齢臭が発生するということ。
加齢臭は、40代から始まっている人も少なくないようだ。

加齢臭は女性の方がたいへん

世間的には、汗っかきで脂っぽいのは圧倒的に男性が多いですから悪臭の矢面に立たされがちだが、実は女性の方が加齢臭はキツく、漂う期間も男性より長いそうだ。
女性は40代から皮脂分泌を抑制している女性ホルモンが減り始めるので、加齢臭が漂いはじめ、女性ホルモンが減る一方なので、発生期間も長期間にわたるという事になる。
女性は男性以上に注意が必要ということだね。

加齢臭は朝が最も多い

加齢臭は、日中に汗をかいくので夕方以降に強くなるのはあたり前だが、眠っている間に汗をかくので”朝”が最も強くなっているということになる。
「ノネナール」は、頭、耳、首、頭、胸元、背中、脇の下などから発生し、特に頭皮、耳元、首筋から強く出るので、枕はもろにそれを吸い込み、成分を付着してしまうね。
また背中などからも発生するので、徐々に敷き寝具にも染み着いてしまう。
特に直接肌があたっている枕、ピロケース、シーツ、ベッドパッド、パジャマは加齢臭の成分が最も染み付きやすいアイテムという事になるからケアが大事。

寝具の予防策

予防策としては、枕は本体とピロケースの間にタオルなどを引いて、臭い成分が枕本体に染み込まないよう濾過するのがいいだろう。(寝る時に枕をタオルで包んで使ってもいい)

耐用年数の長いベッドマットは、必ず上にベッドパッドを敷き、シーツを掛けてマットに直接汗や臭い成分が浸透しないようにしないとダメだね。
シーツの役割は汗や臭い成分を最初に濾過することで、取り残したものをパッドに吸わせるという使用の目的がる。
だから、シーツやピロケース、掛布団カバー、小まめに洗濯が必要ということだな。

掛布団は敷き寝具より臭いの当りも少ないので、掛布団カバーでガードし、マメに洗えばいいでしょ。必要以上にガードしようと工夫すると掛け寝具自体が重くなり、寝返りが打ちにくくなってかえって快眠できなくなるので要注意だ。

布団は頻繁に洗えばそれだけ耐久年数が短くなるので、数年毎に定期リフォームで側生地を交換するか、安価なものは短期間で買い替えることが最良。
マクラは2〜3年目安で買い替えが衛生的だね。

加齢臭は、食事やデオドラントでの対策が基本になるだろうが、寝ている間に発生し染み付いてしまった寝具の臭いは頑固で寝具の使い方の工夫だけでなく、洗濯による小まめな対処が必要となるよ。

加齢臭の主成分「ノネナール」は水に溶けにくく、肌にもこびりつきやすい性質を持っているので、洗濯方法などの寝具のケアは次のコラムでお伝えしますね〜。

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