安い布団は2〜3年程度で買い替えろ!

布団や寝具は、ピンキリで、百貨店や小売店だけでなく、TVショップやネット通販でも価格はさまざまなものが出ている。
また、寝具は使い捨てでいい、朝風邪を引いてなければいい…そんな人もとっても多い。
毎日眠るんだから、気持ちよく寝たい、長く使うものだからちゃんとしたものを使いたい…そんな人も多い。
寝具の価値観は、人それぞれ…
オレは前者の方が、安価な寝具をお考えなのは、それはそれでありだと思っていて、否定するつもりはないんだよね。
ただ、オレはそういう方のお役には立てないというだけだ。
なぜならば、オレは後者の考え方で自分の眠りを探究しているからね。

ただし、ちゃんとしたまともな寝具を作れる者は、クレームギリギリの安価な寝具の作り方を知っているのはもんだ。
でないと、行程のチェックも出来ないし、原料のチェックもできない。
粗悪をしっているから最良品が見極められるし、作れるという事なんだよね。

そして、その短所と費用対効果の低さを知っているから、ご要望があってお断りするという事になる。

【安価なものは安価に出来るやり方がある】

布団でそれが容易にできるのは、いくつか理由がある。
1)生活者は、一生に何種類も買わない商品なので、体感値として比較対象が極めて少ない。
2)生地の中に入れてしまうため、中材の状態がわからないこと。
3)品質表示に法的規制がないこと。
*中古の中材も、新品の中材も同じ表示ができる。
4)保証ラベルは第三者機関ではなく、組合や同業の組織で発行しているので、組
合員ならそのラベルが使用できるというもの。

だから、品質表示が同じであっても、価格によって、まったく違うものと考えた方がまともな考え方だね。

綿100%のわたの埃だって「綿100%」の表示は付けられるし、再販羽毛(処分で引き取ったものを再度洗って使う)が混ぜられていても「再販」は表示する必要がなく、適当に低めの混率表示ならば問題なく付けられる。

【安価なものは安価に出来るやり方がある】

例えば、安い羽毛布団をオレが作るとしたら、こんな作り方をするだろう
・原毛の洗濯する時間を短くし、回数を減らす。
・選別行程・・・空気中に羽毛を撹拌しながら、不純物やホコリを分離除去する行
程を甘くする。
・陸鳥(チキンフェザー)を混ぜる。
・未熟ダウン(成鳥になる前に自然死した鳥のダウンか安い衣食肉市場に出すために規定の飼育期間を待たずに殺傷した鳥のダウン)も使う
・ダウン50%以上の混率の、下取り処分する布団を再度洗って使用する。
・カットフェザー・・・鳥の尾っぽの方の大きくて硬い羽根をミキシングで何分割かして、先の手触りのいい部分を使用する。
・赤道近く(冬のない国)の寒さを知らないダックを使う。
・そして、すべての行程を中国で行い、製品として輸入する。

これで10,000〜20,000円代で販売できる布団が出来きるよ^^w
中国製ですから、多少臭いはあるが、クレームはないでしょう。
寿命はもって2〜3年と考えた方がいいね。
ただ柔らかいだけの布団ということで、寝具としての機能はなくなってしまうので、3年毎に買い替えが必要だろう。

クドいようだが、オレは依頼されてもこういう寝具はお作りしないのでご了承を〜ww

ちょっと暴露っぽいけど、安物の作り方を知っていれば、どっちを選ぶにせよ自分の選択になるよね。
知らないで選んでしまう事の方が不幸だよ、寝具は長く使うのだから。

 

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