睡眠に悪い光効果を利用した覚醒方法

朝のお日様の強い光を浴びると約17時間後に眠気がでる。だから、朝日はその晩の睡眠(眠気)にとても重要なんだよね。

不眠症の方、昼夜逆転の睡眠リズム障害の方の治療では、定時に5,000-10,000ルクス程度の照度の光を30分〜1時間程度照射する光療法が用いられている。
朝の光がその日の睡眠を決めるということで、最初の一歩ということになるってことだね。

しかし、「朝の光を浴びよう!!」と言われたところで、曇りや雨の日はどうすればいいの?という心配を誘うよね。
特に、梅雨に入って、毎日どんよりとした朝日のない日ばかりだから、睡眠の質を考えるとそんな心配も頭をよぎりる。
でも、こればかりはどう頑張っても朝日を見るのは無理ってことだ・・・自然は変えられないわ。

そんな梅雨時でも、夜になるとちゃんとなんとなく眠気は来る。
曇りでも雨の日でも眠気は来るもんだよ。

それは、曇りは約10,000ルクス、雨天でも約5,000ルクスあるので、覚醒には充分な照度はあるということだ。
2,500ルクス以上の光を浴びると、身体は朝を感知し、体内時計をリセットして覚醒するので、照度的には曇天でも雨天でも問題はないということになる。

晴天だと、30,000(日中の木陰:10,000)〜100,000(晴天の直射)ルクスあるので、気分的に晴れ晴れしないとか、気分さわやかに起きれないという面はある。

ちなみに身の回りの環境の照度はこんな感じ・・・
●雪山・真夏の海岸:10,000ルクス
●晴天の直射日光:30,000〜100,000(平均65,000)ルクス
●曇天の屋外:10,000〜30,000(平均20,000)ルクス
●コンビニ:2,500ルクス
●パチンコ店:1,000ルクス
●百貨店:500-700ルクス
●室内:400〜1,000(平均700)ルクス
●蛍光灯の事務所:400〜500ルクス
●暗めの室内:200〜400(平均300)ルクス
●日の出日の入:300ルクス
●夜のアーケード:150〜200ルクス
●街灯下:50〜100ルクス
●ローソク:10〜15ルクス
●月明かり:0.5〜1ルクス

オレの経験上だが、デスクワークが多い日は、頭は疲れているが、体はそれほど疲労していない状態で眠りにつくから、曇天や雨天だとなんとなく朝目覚めてもすぐに覚醒してない感があったりするね。

そんな時は、睡眠に悪影響を与える短波長(青白い光)の光やLEDの光を逆に朝日の代わりに利用したらいいと思う。
ブルーライトは、脳を覚醒モードに切り替える効果があるので、睡眠には悪影響となる。
だから、寝る前のパソコンや携帯・スマホは辞めた方がいい。また、室内の直接照明のLEDも夜は付けないで過ごした方がいい・・・ということになっている。

なら、これを利用しましょう!ということだな。

朝起きて、雨天曇天の日は、LED照明の光を見る。パソコンのモニタを見る。携帯・スマホの画面を見る・・・コンビニ(2,500ルクス)に行くなんて言うのも一手かもしれないよ^^w

光は、人の体に多くの影響を与える。直接光源見るのと、間接的にその照度の中にいるのとも影響は違う。
光をうまく応用し、工夫する事は、睡眠にとっても、日中のパフォーマンス向上にも有効だと思うな。

 

 

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