オーガニックコットンは”品質がいい”という誤解

オーガニックコットンは、無農薬栽培されたコットンを使ったエコな綿だ。人工的や科学的な工程も経ていないことから最もプレーンな状態のままのコットンで、綿本来の柔らかさや弾力を感じられる。
でも、それは高品質ということとは違う。むしろ原始的なままのコットンを素材にしているわけだから、通常のコットンより品質は劣るだろう。

実際に製品を使用してみると、化粧落しのコットン(脱脂綿)では、一般のコットンに比べ、ボリュームも弾力もあり、違いがハッキリ分かるが、撚りを掛けて糸にし、生地に織ってしまうと、とりわけ一般のコットンと品質面や使用感で優劣があるという実感はないね。

「地球環境を考えて自分の使う物を地球に優しいものに変えたいとの思いで選択する」ということで選択する素材だと思うわ。

オーガニックコットンの多くはアメリカのテキサス州産だね。
広大な土地で栽培されているが、場所によっては隣の畑がトウモロコシ畑などで、そちらはセスナ機で農薬を撒布してたりするよね。
風の向きによっては、大なり小なりその農薬が被る可能性も多く、完全無農薬かどうかは少々疑問も感じる。
だから、オーガニックコットンは、作付けから収穫までを完全に管理しなければならず、本来は種の段階からの選別になるだろうから、大変なプロジェクトなわけで、コストも高くなるのは頷ける。

多くのオーガニックコットン製品は、地球環境に優しい素材を使った製品として販売されているので、色も自然のままのカラーだね。
白・茶色(茶綿)・緑(グリーンコットン)の三色がオーガニックコットンの自然な色なので3色での配色ということになるが、グリーンは茶綿の奇形なので、光に当てると茶色に変色するから、実際は白と茶色の2色ということになるだろうな。

一方、プリントで生地に柄を付ける顔料も、染色の染料も、化学薬剤なので、それを使った段階でオーガニック製品でもエコ製品でもなくなるわけだが、数年前からオーガニックコットンの生地にプリントしたり染色された生地や製品が市場に出ている。
これは、出来る限り農薬を使わない綿を生活の中で使っていこうという精神から考えると、コットン製品を一般の綿からオーガニックコットンに変え、もっと使用していくことで生産コストは下がり、生地の価格も下がり買いやすい値段になる・・・やがては農薬使用が減り、地球環境に寄与できるという事になるわけだからオレは腑に落ちるし、大いにいろいろやるべきだと思うわ。

いずれにせよ、地球環境を壊さないためには、「普及」が必要不可欠ということだから、どちらも「あり」と思う。

ヤバいのは、さも普通のコットンよりオーガニックコットンが高品質みたいに言ってるところが多いことだね。

くれぐれもオーガニックコットンが高いのは、普及してなくて手間がかかるって事が理由なだけだから錯覚のないようにね。オーガニックコットンは、現状では高価だが、決して高品質ではないということだ。

関連記事一覧

  1. 腰痛が良くなるベッドマット・敷ふとんなんてない!

お問合せフォーム

最近の記事

PAGE TOP