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カバー・シーツの質は裁断で決まる

布団カバーやシーツの目的は、布団やマットが汚れないために使う事だが、睡眠への効果・・・とりわけ、入眠をスムーズにする気持ちよさを与えてくれるアイテムとして、素材の肌触りは大きな機能だね。
服でもそうだが、ただ寒いから着るものと、着心地の良いお気に入りの服は違うよね。
ベッドリネンもそう。服と違って、平面な一枚布のままの形状で、いたってシンプルであるからこそ纏った肌触りにこだわるべきところがあるよ。

縫製も、布を直線で縫い合わせるだけで至って簡単・・・量産のカバーやシーツは単に黙々と単純作業とした縫製行程でないと量も価格も作れない。

しかし、シンプルだからこそ縫製へのこだわりは、耐用年数を格段に上げ、ベッドに掛けた時のシルエットの綺麗さ・・・そして、肌触りの良さとなる。

縫製へのこだわりの始めの一歩は、生地の裁断にある。
縫製を細かく綺麗に縫う事で、布地の魅力を最大限に引き出し、何年も使用できるようになるが、その大元は生地の裁断にあるとオレは思っている。

一般的に生地の裁断は、何百枚も重ねで電動の裁断機でまとめてカットするが、生地は棒に巻かれた状態になっているため、糸の目が歪んでしまっている。
その歪みは、洗濯すると戻るため、買った時は四角でも、一度洗うと歪んだ四角になるものがほとんど。

saidann

布地の糸目に忠実に切るためには、一枚一枚糸の目に0.5mm芯のシャープペンをフリーハンドで線を引き、どんなに曲がっていてもその線は真っ直ぐであると信じて、線に沿ってハサミを入れていかないとダメ。
クッションやピロケースのような小さいものなら机上で出来るが、布団カバーやシーツとなると無理だね。
そこで、アトリエでは床を作業場所にしているわけ。直線で3m以上の長さの床が必要だが、床を使えばバッチリ。床に生地を広げて一枚づつ裁断し、歪みが酷いものは霧を吹いて半日寝かせてから縫製工場に出荷する。
こだわりをもった素材は、最初からちゃんと素材に向き合って・・・が大事ですね。

布団カバーは単なる四角・・・雑巾が縫える人なら誰でも縫えるだろう。
だからこそ、プロとしての素材への敬意と同時に、素材の持つ肌触りを最大限に感じられるよう、そして長く使い続けられるように出来る限りのアナログ作業にこだわらないといけないとオレは思っているんだよね。

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