ダニの死骸除去:ベッドマットの掃除法

前コラムで言ったが、8〜9月がダニの産卵期。産卵が終わるとダニの一生は終わる。
9〜10月は一年で最もダニの死骸が室内に多い時季となるので、睡眠環境のためにもこの時季に大掃除・・・特にハウスダストにアレルギーのある人は、寝具の集中ケアの時季だね。

下記の写真は普段あまりブラッシングや掃除機も掛けないベッドマットでほこりの溜まり易い所だ。まずその辺だけでもやっておくと抜群に睡眠環境はよくなる。

特にベッドマットはキルティングを強めに掛けているので、指で広げないと自然に溜まったホコリが露出しない。
これだけホコリがあるということは、ダニの死骸が紛れていても不思議じゃないかも。

ベッドマットの表面に専用の掃除機を掛けてとれるのは、あくまでもベッドパッドやマットのキルティングされた側生地から出た繊維のダストがほとんど。掛布団やベッドパッドなどに付着している室内空間のホコリとは基本的に違う。

もし、生きているダニも心配なら、シーツを外す前にマット全面を高温のアイロンをゆっくり掛ける・・・ベッドマットの側生地のほとんどはポリエステルか化繊混紡生地なので、直接高温をあてると生地が溶解したり変形するので、必ず手拭いなどを敷いて掛ける。天然素材のシーツなら、その上から掛けるのが手間入らずだよね。
この時の注意は絶対スチームにしない事・・・湿気がマットの中に入って、冷えると水気となってマット内の雑菌の繁殖やカビの発生原因になるので必ずドライで掛ける事だ。

掃除は、シーツを外したら、まずマットの縫い目やキルティング部分、凹部分をしっかり広げて掃除機のノズルで掃除する事がもっとも必要な事。
特に表面のキルティングや縁のバイヤステームを巻いてある凹部分は広げてしっかり掃除だね。

それが終わったら全面に掃除機を掛ける・・・鬼のようにゴシゴシ何十回も掛ける必要なないw
ほとんどの掃除機は、引きながらホコリをカキとって吸い込むように出来ているので、上から下へヘッドを引きながらムラなく掛かれば充分だ。

終わったら、四方のマチ(厚み部分)も一通り掛けて、裏表をひっくり返して同じように作業すること。

できたら、その後に立て掛けて30分くらい陰干しできたらもっといいが、重いし邪魔になるのでベッドマットと底板の間を空気に晒すようするだけでもいいと思う。
空箱や空き缶をマットの下にかませて、マットは浮かせれば、底板との間の空気は入れ替わる。
浮いた間に、扇風機やドライヤーで強制的に空気を動かしてやると尚更いいと思うよ。

マットが両面使えるタイプなら、ひっくり返した裏側のまま20-30分放置しておけばいい・・・で、その晩からは裏側で寝るようにすると、マットのヘタリも遅くなるので一石二鳥。

オレは陰干しの最後の仕上げにA2Careを噴霧して放置することを薦めているが、ダニの死骸からアレルゲン物質を出さなくなって無力化させるし、臭いの素も除菌できる・・・これってかなり凄い事!^^ しかも安全性がすこぶる高い。

睡眠環境を快適に維持するためには、日頃のメンテだけでなく、少しだけ集中的に行なう時季が重要・・・これが根本改善になる。


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