クッションとは組み合せで姿勢をサポートするもの

クッションとは組み合せで姿勢をサポートするもの

海外のベッドメークの写真を見るとベッドの上に大小型の違うクッションが置かれているが、あれをコーディネーションの飾りと思ってはいけない。
ベッドのクッションは、その日の寝姿勢を作るためにさまざまな組合せができるために置かれているものだ。アメリカっぽくコーディネートしたいならそれはそれでいいけど、寝る時に退かすのがかなり面倒くさいよね。
しかし、快適に眠るなら、サイズや使い方は変わっても我々にも必要なアイテムだと思う。もしクッションが部屋にあるならしっかり用途・目的を意識して使ってみてはどうだろうか。

海外のクッションの目的は死なないため

なんで海外(国によって違うから欧米中心ってことになるかもだけど)ではそれだけクッションが必要なのか?
それはまず体を横たえないためだ。狩猟民族がルーツのところはベッドは寝具というより命を守るための道具だ。眠っている間に危険を感じたら素早く逃げないといけない。つまり、昼間と同じような血液の流れを保ちながら眠る・・・心臓より脳を高い位置にして眠るということだね。海外の映画で何個も枕を抱えてもたれ掛かるように眠るのがそれだ。
これは農耕民族のように集落を作ってある程度の安全が確保されているのと、単独行動で狩猟するの民族の寝方の大きな違いだろう。安全が確保されていれば枕一つで横になることができる・・・日本人が農耕民族がルーツという証拠だね。
朝起きるとなかなか体が目覚めないでボーっとして熱いシャワーを浴びて一気に体を起こす人も多いと思うが、狩猟して野営してたら食い殺されてるね。
それはともかくとして、クッションはそういう役割があるということ。

●鬱っぽい時や病気で薬を飲んでいる時は、こうした血液の流れを止めない寝方がいい。

用途が明確

その日の体の状態や気候によって、足に挟めるもの、ピローの下に入れて傾斜を出すためのものなど、本来の頭を乗せて支えるだけでなく、寝姿勢をサポートするために数種のクッションが必要ということだ。
クッションとピローは同意語という国もあり、枕=ピローということでもないようだね。
クッションもユーロシャム・スリーピングピロー・デコラティブピローなど独立したネーミングがされていることから、しっかり目的分けはされていることが分かる。

ちなみにスクエア形状だけでなく、円柱型のボルスターというクッションもよくベッドにコーディネートされてグラビアになっているが、ボルスターは、昔西洋では日差しが強い季節は日よけとしてデコの乗せて日陰を作るものだったという話を聞いた事がある。顔の両サイドにピロー(クッション)を置き、それを渡すように置いてボルスターで屋根を作るという感じ・・・ピロートークの意味は「寝物語」ではなく、顔の横にピローがある様子からそう言われるようになったみたいだ。

ソファーのクッションも用途は同じ

同じようにソファーなどにクッショが置かれるのも姿勢を保持するためでアクセントとしての目的だけではない。ソファーはいろんな人が座る・・・子供も痩せ型の人も大柄の人も。
みんなの椅子だからその時に座り心地が良いように腰が空いていたらクッションを充てがったり、横にもたれ掛かりたかったら脇の下に入れるなどなど、やはり組合せで快適を作っていくアイテムということだ。

本当は子供が座った時に床に足が届かないから、足を乗せる台のような硬めのクッション(硬質ウレタンが良いと思うが)は必要だと思うね。子供のうちからちゃんと座れるようにしないと体が変わったり変な姿勢癖がついたりするんじゃないかとオレは思ってるんだけど。

クッションを道具として意識する

今はハッキリとした用途が見えなくなって飾りという認識しかないクッションというアイテムだが、欧米スタイルの生活となった今の日本人にはなおさら必要不可欠なアイテムなのかもしれない。本当は実に暮らしに密着した必需品で、自分の姿勢を保つための補強として工夫するためのアイテムとしてサイズや形状も自分に合ったものを作って使いこなすのが快適な眠りや眠るまでの癒やしの時間には必要アイテムとして見直した方が良いように思うよ。

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画像出典:www.aulitfinelinens.com

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